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 ソウル満腹紀行 - Full Stomach in Seoul

 

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韓国の街を歩いていると,ハングル文字だけが目に入って
自分が文字を知らない人間になってしまったような
なんだか不思議な感覚にとらわれる。

空港や地下鉄の駅や旅行者向けのホテルなどでは
ローマ字表記や英語で表示されていてほっとするのだけど
読めない文字があふれかえる街をぷらぷらして
異邦人感覚にひたるのも旅の楽しさのひとつ。

そして,もうひとつ大きな旅の楽しみは
旅行者向けにアレンジされていないモノを食べること。


ソウルのアヤシげな路地裏をウロウロしていたら
突然プルコギ(韓国ふう焼肉?)が食いたくなって
ジモティしか入らないような店にとびこんで
ガイドブックのハングル文字を指さして「コレ食いたい」。

レジ打ちしていたオニイさん,一瞬面食らった顔だったけど
すぐに奥の調理場に向かって「プゥルコギィ!」と叫んだ。
わぁ〜いっ! プルコギが食えるぅ!

3皿のキムチと辛味噌とサンチュ(?菜っぱ)とゴハンが並んで
漬け汁に漬け込んだ肉・野菜が用意された。
コンロに火も入った。
テーブルにはオイラだけ。
えっ? お店の人が作ってくれるんぢゃナイのぉ??

作りかたわかんないし,コトバ通じないし
テキトーにジンギスカンみたく鍋の山のトコロでちまちま焼いてたら
通りすがりに店のおばさんが「そーぢゃナイでしょっ!」ってなイキオイで
山裾(?)にある汁にからめろ,みたいなそぶり。

うー・・いったいどーやって食うのが正しいんやぁ・・
・・ちゃんと日本で予習してから来るんだったぁ・・。

でも・・めっちゃウマかったでし。

ハラいっぱい食ってたったの7000ウォン(約700円)ぽっきり♪


次の日。

空港に行く途中の「永登浦市場」という駅で
地下鉄を途中下車してみる。
長い階段とエスカレータを昇って,3番出口を出て
人の気配を頼りに細い道をたぐって行くと・・おぉ〜!
薄暗いアーケードの中に開店準備中の小さな店・店・店。

角をひとつ曲がると,衣料品店群が食料品店群に化ける。
店先で鶏の足先を切りそろえてるオバさんがいる。
道の中央に露店が並んで,練炭で煮物やらなにやら作って
買物途中で腹ごしらえをしている客がウマそうに食ってる。
ひょいと路地を曲がったら肉屋の並びになって
豚足がたくさん並んでるなぁ・・と感心(?)していたら
その次に,ついに出現しちゃったのは豚のデスマスク・・。
血の気が失せて,でもみんなミョーに安らかな表情で
・・うぅ〜・・夢に見そうぢゃ・・。
次の瞬間,ふと「ひとつオミヤゲに・・」だなんて
思ってしまったオイラはビョーキ。

空腹で腹が鳴るので,さっきの露店の並びに戻って
店のオバさんに「あれ」と他の客が食ってるモノを指さして注文。
オバさん,指2本出して手ぶりで「2000ウォン」と。
「ココか? アッチか?」と指さして聞いてくれたので
「ココで」と露店の前の椅子を指さす。
コトバはぜんぜん通じないけど,オバちゃんの笑顔がうれしい。

正体不明の具(練り物のよーな,内臓の一部のよーな・・)と
じっくりダシをとったらしいオイシいスープで,冷えた体が暖まる。
ささっと散らしてある岩海苔の風味がサイコー!

ついでに,横に並んでいた韓国ふう巻き寿司(?)もいただく。
これも2本で2000ウォン。 目の前で一口大に切ってくれる。
日本の巻き寿司みたいなつもりでぱっくり食べていたら
オバさんがいきなり手を伸ばしてきて「スープにつけて食え」と。
ほんまかいな?・・と思いつつ,とっぷり浸して食べると
これがなかなかオイシくて,さくさくいくらでもノドを通る。
スープが冷めたとみるとオバちゃん,おかわりを入れてくれて・・
イッキにぜんぶ食っちまって,体も心もほっかほか。

うわぁ〜・・し・あ・わ・せ・・♪

[1999/02/06-07]

 

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